2023年02月24日
マーケティングを効率的に!AIカメラによる顧客分析で店内・サービスを最適化
商業施設や小売店において、安定した経営や競合店との差別化を図るために欠かせないマーケティング。
より魅力的なサービスや売り場を作るために、顧客や売り場などを分析してマーケティングに活かしたいと思っていても、「リサーチには多大な労力がかかる…」と悩まれている担当者の方も多いかもしれません。そんな時に活用できるのが、近年、人工知能の技術向上とともに活用シーンが増えているAIカメラです。
そこで今回は、AIカメラがどうマーケティングに活用できるのか、導入のメリットとあわせてご紹介します。
目次
マーケティングを効率化!AIカメラ導入のメリット
AIカメラとは、人工知能(AI)を搭載したカメラのこと。画像や映像の記録だけではなく、カメラで撮影した映像をAIが解析することで、そこに映っている人物や物体を認識することができるのが特徴です。
AIカメラ導入の目的には、工場での検品作業の効率化やセキュリティの強化などがありますが、小売店や商業施設のマーケティングにおいても、AIカメラは活躍の場を広げています。
例えば、AIカメラを使えば来店客の客層や行動パターン、混雑する時間帯の把握などができるため、一言でマーケティングと言っても、売り場作りや商品の仕入れへの応用、さらに客層にあった最適なサービスの検討など、幅広いシーンで役立てることが可能です。
さらにAIカメラを導入することで、リサーチ業務の労力やコストが削減できたり、実店舗での購買・非購買活動や売り場POPの広告効果などを見える化することができるというメリットも。
AIカメラの導入によって、従来の人の手によるマーケティング活動では難しかったデータ取得が効率的にできるようになるため、近年では、店舗マーケティングにAIカメラを導入する企業が増えています。
客層・動線・広告効果…AIカメラをマーケティングでどう使う?
AIカメラを導入することによって、マーケティングに欠かせないリサーチ業務を効率的に進めることが可能です。
ここでは、小売店や商業施設などにおけるマーケティングで、AIカメラが具体的にどう活用できるのかをご紹介します。
マーケティング活用①:来客数や混雑状況を把握したい
どの時間帯にどれだけの客が訪れてどの売り場が混雑するのかなどを把握しておくことは、店舗マーケティングでは欠かせません。
しかし、定期的に人の手で来客数をカウントしたり各売り場の状況をリサーチしたりするには、思った以上に労力もコストもかかるもの。そのような場合に有効なのがAIカメラです。
例えば、来客数を知りたい時はAIカメラを店舗入口に設置すれば、そこを通過した人数を自動でカウント可能。さらに、売り場にもAIカメラを設置しておけば、各エリアの混雑状況はもちろん、入口から何人がどの売り場に来たのか、そして、そのうち何人が商品棚の前まで辿り着いたのかまで分析することができるため、AIカメラは店舗マーケティングを行う上で非常に有効な手段となっています。
マーケティング活用②:顧客属性を分析したい
AIカメラの人物検知機能を使えば、前述の来客数や混雑状況の把握以外にも、性別・年齢などの顧客属性のデータを収集することもできます。
また、AIカメラは人物を分析するだけではなく、車や文字などの認識も可能。
例えば、駐車場にAIカメラを設置して、車のナンバーや車種から顧客の所得層や居住エリアを分析すれば、さらに詳しい顧客属性が把握できるため、近年では、ショッピングセンターや小売店などでも、商品の仕入れや売り場作りなどにAIカメラが活用されています。
マーケティング活用③:来店客の動線を分析したい
AIカメラを利用すれば、数値だけでは見えない来店客の“動き”も視覚的に確認することができます。
例えば、私たちVieureka(ビューレカ)が提供している「来客分析サービス」なら、来店客の動線データを描画した画像をご提供しているので、来店客のリアルな動きが視覚的に確認できます。
これにより、売り場や店舗内の人の流れや傾向を直観的に把握することが可能となるため、売り場や商品棚のレイアウトを改善する際の分析に役立てることができます。
関連記事:「AIカメラで何が分析できる?可視化された顧客行動を店舗運営に活かすには」
マーケティング④:商品の動きを把握したい
マーケティングにおいては、顧客属性や来客数はもちろん、商品自体の動きを把握したいという場合も少なくありません。そんな時にAIカメラを使えば、商品棚のモニタリングが可能となります。
分析したい商品棚に向かってAIカメラを設置すれば、「商品が購入された」「商品が手に取られた」…など、陳列状況や商品の動きを確認することができるため、商品棚の活性度の把握や棚割りの検討に活用することもできます。
また欠品検知という画像認識技術を活用すれば、商品棚の空きを検知することで欠品した商品を判別可能。商品発注や補充の効率化に一役買います。
マーケティング活用⑤:広告効果を最適化したい
オンラインとは違って、測定にするのが難しい実店舗や催事場などのオフラインでの広告効果。しかし、AIカメラの視線検知技術などを使えば、オフラインでも広告効果を測ることも可能となります。
例えば、店舗案内やイベント告知などに使われているデジタルサイネージですが、このデジタルサイネージが視聴されているか、また通過人数のうち何人が視聴しているかなどを調べたい時は、その人物の顔の向きや視線を検知することで、視聴調査が可能に。それらのデータを蓄積していけば、より効果的な告知方法や設置場所を検討する際に役立ちます。
AIカメラができることや活用事例については、こちらの「AIカメラにできることは?検知の種類を知って業務の効率化を実現!」や「AIカメラの取得データはどう使う?実際の現場での活用事例とは」で詳しくご紹介しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。
マーケティングに有効!AIカメラの「来客分析サービス」
顧客属性や動線の把握、商品棚の活性度の調査など、マーケティングにおいてリサーチは欠かせない重要な業務の一つ。
しかし、労力をかけてデータを取得しても、数値だけでは見えてこない実態もあります。そんな時に有効なのがVieureka(ビューレカ)の「来客分析サービス」です。
Vieureka(ビューレカ)の「来客分析サービス」なら、AIカメラ内の画像解析アプリにより、「来店客の人数」、「属性情報(性別、年齢、滞留時間)」をデータ化し、「商品棚の陳列状況の変化」を“視覚的”に確認することができます。
また、ID-POSデータだけではわからなかった購買に至るまでの来店客の行動や、商品棚の陳列状況を定量化することが可能なので、御社のマーケティングを力強くサポートします。
AIカメラの導入ならパナソニック発のVieurekaにご相談を!
パナソニックの研究開発部門から発足した私たちVieureka(ビューレカ)は、「世界の今をデータ化する新たな社会インフラを創造」をミッションに掲げ、開発・導入・運用などのハードルを下げるプラットフォームを提供しています。
高性能なCPUを内蔵したエッジデバイス「Vieurekaカメラ」をはじめ、これまで取得できなかった情報をデータ化して活用する「Vieurekaプラットフォーム」や顧客行動や商品の陳列状況をデータ化する「来客分析サービス」など、お客様のご要望に沿った導入のご提案をさせていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。