2021年07月16日
Vieureka Manager入門 第3回:Vieureka Managerの今後のアプデ情報(QuickData、マーケットプレイス)
Vieurekaチーム
Vieurekaチーム開発担当の若井です。
さて、Vieureka Managerを紹介するシリーズの最終回になりました。
- 第1回:100台以上のカメラ運用どうする?
- 第2回:Vieureka Manager新UIで追加された新機能とは?
- 第3回:Vieureka Managerの今後のアプデ情報
今回は、Vieureka Managerの今後のアップデート情報として現在開発を進めている2つの機能をご紹介します。
Vieureka QuickData(仮称):簡単データ収集・蓄積・可視化機能
カメラ内で動作する画像解析アプリの解析データをJSON形式でクラウドに送信し、Vieureka Managerが管理するクラウド領域に蓄積し、そのデータを簡単にグラフ表示できる機能です。
QuickDataを使えば、クラウドシステムを一切準備せずに、画像解析アプリからデータ送信API(QuickData API)を呼び出すだけで、カメラで生成したデータをVieureka Managerに収集・蓄積し、時系列のグラフ(折れ線グラフ・棒グラフ・蓄積棒グラフ、など)で可視化することができます。
図1はQuickDataのグラフ表示画面のサンプル(開発中)です。カメラのCPU使用率・メモリ使用状況を可視化したサンプルになります。このように、画像解析結果だけでなく、カメラ内のアプリで生成したデータであれば蓄積・可視化することができます。
このQuickData機能は8月上旬に提供開始予定です。
画像解析アプリ マーケットプレイス
名前の通り、画像解析アプリを出品・購入できる機能です。
デバイスのソフト開発経験や画像解析スキルを持っていないパートナー様でも、マーケットプレイスで見つけた所望の画像解析アプリをカメラにインストールし、IoTサービスの開発・提供ができるようになります。
マーケットプレイスに並ぶ画像解析アプリはQuickDataに対応したアプリを想定していますので、購入いただいた後、カメラにインストールすればすぐに時系列に可視化された画像解析結果を確認できます。
将来的には誰でも出品できるオープンなマーケットプレイスを目指しています。まず、当面の目標として今年中に弊社提供の画像解析アプリをご提供できるよう開発を進めています。
~ 新機能の開発の背景と位置づけ ~
紹介した開発中の2つの機能はVieurekaプラットフォームの中で新たな役割を担うことになります。その開発の背景と位置づけについてご説明します。
「第1回:100台以上のカメラ運用どうする?」でご説明した通り、IoTサービスを提供しようとすると、各地に設置された無数のIoTデバイスの状態把握、障害の検知・原因解析・対策をいかに効率よく低コストで実現できるかが課題になります。
Vieureka Managerはこれらの課題を解決しますので、パートナー様はIoTサービスにおける固有機能の開発に集中していただけます。
ではIoTサービスにおける固有の機能とはどのようなものでしょうか?デバイス内で生成する「データ」はIoTサービスによってそれぞれ異なります。温度、湿度、圧力、加速度、画像、音声などです。Vieurekaカメラを使う場合「データ」は主に画像解析結果であり、検出した人の座標や年齢・性別、ナンバープレート・バーコード・2次元コードの識別情報、画像の分類結果(正常異常、空席満席、閑散混雑)など多種多様です。
これらの「データ」を処理する機能は以下の3つに分類され、IoTサービスの特性に合わせてそれぞれ個別の開発が必要になります。
(1) データ生成 :IoTデバイス内でセンサデータや画像を解析し、意味のあるデータを生成する
(2) データ収集・蓄積:IoTデバイス内で生成したデータをクラウドに収集・蓄積する
(3) データ活用 :クラウドに蓄積したデータを活用する(可視化、通知など)
今回ご紹介した「画像解析アプリ マーケットプレイス」及び「Vieureka QuickData」はこれまでVieurekaプラットフォームが提供できていなかった①~③を支援する役割を担います。
ただし、これらを利用すれば何も開発せずに実運用のためのIoTサービスを構築できるわけではありません。特に、QuickDataが提供する「③データ活用(可視化)」の機能は簡易的なグラフ表示のみですので、画像解析アプリの動作検証やIoTサービスの初期の価値検証フェーズでのご利用を想定しています。
おわりに
3回に渡ってVieureka Managerの提供価値、新機能、今後のアップデート情報をご紹介してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか?Vieureka Managerを一度試してみたいと思われた方、あるいはご質問やご不明点がある方は、お気軽に問合せフォームからご連絡ください!
今後も皆様からの要望とフィードバックを元にVieureka Managerは進化していきますのでご期待ください。