HOME > ブログ > Vieurekaプラットフォーム > Vieurekaを活用したシステム構築の取組み事例

2021年10月21日

  • 小ネタ

Vieurekaを活用したシステム構築の取組み事例

Vieurekaチーム

本記事では、IoTシステム構築にVieureka PFとパートナーコミュニティを活用するメリットについてご紹介します。

一般に、IoTシステムの構築にはデータの取得・収集・蓄積・分析など幅広い範囲の開発が必要となり、実証実験や商用化を実現するまでに“主となる技術開発以外”の周辺業務で苦労するケースが多々あります。例えば、あるソフトウェアベンダーが新しい画像処理アプリケーションを開発する場合、それを活用してサービス化に行き着くまでにハードウェアの選定、通信ネットワークやストレージの確保、データの可視化や分析を行うアプリケーションの作成、などの作業に多大な工数を要するという課題に直面します。

この課題に対してVieurekaチームでは、Vieureka PFを中心として様々な技術分野に強みを持つ企業とパートナーコミュニティを形成して共創することで、各企業がそれぞれの得意分野に注力できる環境を実現しています。この『固有の価値を生む』時間をお客様へ提供することがVieureka PFの価値であり、自社の強みを活かしてIoTシステムの開発に参入するためのインフラとして活用して頂けます。

今回は、以前の記事で紹介した車番(ナンバープレート)認識アプリケーションをパートナー企業であるPUX株式会社にご提供頂き、流通業向けマーケティング分析のシステム構築に取り組みました。
車番認識アプリケーションをインストールしたVieurekaカメラを現場に設置するだけで、認識した車番データがクラウドに蓄積され、データの取得・収集・蓄積を行う環境を簡単に構築することができました。そのため残りの作業としては、最も肝心なポイントである「流通業のお客様へ価値提供するためには、どのようなデータ提供方法が最適か?」の仕様策定に注力すれば良いことになります。

最適なデータ提供方法を検討するにあたり、最も有効かつシンプルな手段は「お客様のご要望をヒアリングし、それに沿って仕様策定する」ことです。しかし、残念ながらお客様が始めからその答え(要求仕様)を想定できるケースは多くありません。
そのため、お客様と一緒に理想の形を創り上げていく作業を現在も継続しています。一般的なBIツールを用いてまずはダッシュボードのプロトタイプを作り、お客様のフィードバックを元にその修正を繰り返すことで仕様の完成度を高めていきます。このプロセスは、お客様をより深く知り、お客様との繋がりを強くする機会として非常に有意義な時間であると感じています。このように、Vieureka PFとパートナー企業のアプリケーションを活用することで、本質的に取り組むべき部分に注力できるようになります。

現在は、地域や車種、来店車数の推移などの統計情報から商圏分析や来場車数傾向の分析をしたり、車番の取得データ一覧をフィルタリングして特定の車番を絞込むことでリピート顧客の来店頻度や店舗滞在時間の行動分析を行ったり、といった機能をダッシュボードにしてお客様に提供しています。店舗のマーケティング分析ツールとしてご活用頂くことを目指してブラッシュアップ中です。

本事例のように、Vieureka PFおよびパートナーコミュニティを上手くご利用頂き、各企業が保有技術を互いに活用し合うことによって、画像解析アプリケーション開発、webアプリケーション開発、センシングデバイス開発など各得意分野の開発に注力することができ、IoTシステムの構築の敷居を下げることが可能です。
導入事例のページには他にも多数の事例を掲載しておりますので、是非ご参考にご覧頂きまして、Vieureka PFの活用をご検討頂けましたら幸いです。

関連情報:
・PUX株式会社 https://www.pux.co.jp/