2021年09月2日
[データ活用術]ある店舗の降水量と来店客数の関係性について
Vieurekaチーム
来客分析サービスでダウンロードしたCSVデータと気象庁が提供している降水量データをMicrosoft社のPowerBI Desktopにインポートすることで、来店客数に対する雨の影響を簡単に確認することができます。
下記の図は、来客分析サービスをご利用中のある店舗での3ヶ月(2019年6月、2019年10月、2020年3月)の降水量(営業時間中、営業時間前3時間)と来店客数のグラフを並べたものです。
2019年6月は梅雨の時期でしたが、雨があまり降っていないことがわかります。その中で赤枠の雨の日は、晴れの他の週の同じ曜日の平均値と比較して「6/7(金) 平均値1,156人より35%減」、「6/15(土) 平均値1,796人より26%減」、「6/27(木) 平均値974人より 23%減」 と来店客数が減少しています。一方で青枠の日は「6/30(日)平均値1,941人より4%減」と影響は軽微にみえます。
2019年10月では、赤枠の「10/3(木)は、晴れの同じ曜日の平均値909人より29%減」となり、雨の影響を受けていることがわかりました。
黄色枠をみると、10/4(金) 850人、10/25(金) 909人は、晴れの10/11(金) 860人と同等もしくは多いため、営業時間前3時間の降水量は来店客数に影響がないとわかり、その他の青枠3日間については目立った来店客数の減少はみられませんでした。
2020年3月は新型コロナウイルスの影響で、来店客の合計は2020年1月迄の平均に比べて約50%の増加となりました。この中で来店客数に対する雨の影響は、赤枠の3/27(金)のみ顕著に減少しておりましたが、その他の青枠4日間は特に減少している様にはみえませんでした。
さて、ある程度の期間を空けてピックアップしたこの3ヶ月の間で、雨による来店客数への影響があった赤枠と影響のなかった青枠との違いは何でしょうか。
気象庁の降水量データは1時間毎に算出されており、ここではデータは割愛致しますが、もう少し詳細を確認してみると、赤枠は営業時間中に雨が降り続いており、青枠は長くて営業時間の半分程度しか雨が降っていないことがわかりました。
つまりこの店舗では、「営業時間前や営業時間中の短時間の降雨は、来店客数に大きな影響を与えない」ということがわかりました。一日中雨が降る日限定のキャンペーンを企画してみても良いかもしれませんね。
弊社では来客分析サービスをご利用のお客様にMicrosoft社PowerBI Desktopでご利用頂けるテンプレートファイルを配布しております。是非、あなたの店舗運営にご活用下さい。