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2021年09月2日

  • データ活用

[データ活用術]あるコインランドリーの市街地店舗と郊外店舗をデータ分析してみる

Vieurekaチーム

今回は、とある同一県内にあるコインランドリーの市街地にある店舗と郊外にある店舗を、Vieureka来客分析サービスで取得したデータから分析しました。

図1 月別の来店人数

はじめに、月別の来店客数を比較すると、市街地店舗・郊外店舗ともに同じような増減傾向になっています。年間通して、市街地店舗のほうが来店人数が多く、また両店舗ともに梅雨の7月に大きなピークが見られます。

図2 曜日別、平日/土日祝別の平均来店人数

次に、平日と土日祝日で比較すると、市街地店舗・郊外店舗ともに土日祝日のほうが多いですが、市街地店のほうがその傾向が顕著です(平日比1.8倍)。市街地店舗のほうが、休日にまとめて洗濯を行うお客様が多いと推測されます。たくさんの洗濯物を載せて車で来店されているのかもしれません。

図3 曜日別1時間ごとの平均来店人数

最後に曜日別1時間ごとの平均来店人数を見てみます。2店舗とも平日の夜の時間帯では金曜日の来店客数が多いことがわかります。1週間の仕事を終えた後にゆっくりとコインランドリーを利用する人が多いのではないでしょうか。
そしてピーク時間に着目すると、市街地店舗は午前から昼過ぎにかけて緩やかなピークなのに対して、郊外店舗は午前に急峻なピークとなり2店舗で違いが出ました。この違いは何でしょうか?

立地を確認すると、郊外店舗の近くにはスーパーを含む商業施設が隣接していました。 ピークの時刻から隣接する商業施設の開店時間に合わせて来店する人が多いと推測できます。コインランドリーの運営者様によると、ここまで急峻なピークになるとは想定していなかった、とのことで、今回データを見ることで新たな気づきと考察が得られました。
この気づきから、例えば、ピーク時間前に社員を派遣し、放置されている洗濯物を整理して回転率を上げるなどの施策も考えられますね。

この様に取得したデータを眺めることで、季節変動、曜日や時間帯による差異、立地条件による差異など、何となくわかっていたことを定量的に示すことができたり、想定とは違った新たな気づきを得てそれを店舗施策に活かすことができます。

来客分析サービスは、簡単・低コストでの導入が大きな特徴でスモールスタートが可能です。

参考記事:
 [運用サービス]Vieurekaカメラ導入における設置所要時間の短縮およびコスト削減効果について

全店舗に導入しなくても、立地条件やフォーマットの異なる店舗に網羅的に導入することで、全体の傾向を把握することができます。当社では上記のグラフを作成したBIツール(Microsoft社Power BI Desktop)のテンプレートも無償で配布しておりますので、こちらも合せて是非ご活用頂ければと思います。