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2024年07月25日

  • コラム

IoTデバイスとは?IoTデバイスによって取得できる情報や活用の具体例を紹介

IoTデバイスとは?IoTデバイスによって取得できる情報や活用の具体例を紹介

AI技術の発展とともに、身の回りだけでなくさまざまな産業で急速に導入が進んでいるIoTの仕組み。そのIoTを実現するのに欠かせないのが「IoTデバイス」と呼ばれる端末ですが、このIoTデバイスとは、一体どのようなものなのでしょうか?

そこで今回は、そもそもIoTデバイスとは何か、その基礎知識をまとめるとともに、IoTデバイスに搭載される代表的なセンサーの種類や具体的な活用例について解説していきます。

IoTデバイスとは?


「IoT(アイオーティー)」とは、”Internet of Things”を略した言葉で、インターネット経由で私たちの身の回りにある “モノ”同士を相互に接続する仕組みのことを指します。「IoTデバイス」とは、このIoTシステムに使われる機器端末のこと。他にも「IoT端末」や「エッジデバイス」などと呼ばれることもあります。

このIoTデバイスには、情報を収集するためのセンサーや通信機能が搭載されており、ネットワーク上の機器同士が相互に通信することによってさまざまな情報を取得。それらを利用することで企業の業務効率化を実現したり身の回りの生活の利便性を向上させたりすることが可能となります。

身近なIoTデバイスの具体例を挙げると、スマートフォンやカメラ、スマートウォッチやスマートスピーカーなど、近年スマート家電と呼ばれている機器類がIoTデバイスに該当します。またビジネスシーンでは、温度や光を判別するセンサーなど、用途・目的別に特化した機能を搭載したIoTデバイスも活用されており、その種類は非常に多様のものとなっています。

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IoTデバイスで使用されるセンサーの具体例とは?

IoTデバイスで使用されるセンサーの具体例とは?

IoTデバイスには、周囲の環境や物体の状態などの情報を取得するセンサーモジュールとしての役割がありますが、具体的にどのような情報を認識することができるのでしょうか?

ここからはIoTデバイスで活用されている代表的なセンサーの例をご紹介します。

イメージセンサー

IoTデバイスとして活用されているセンサーのうち、私たちの身の回りの生活でも多く利用されているのがイメージセンサーです。

イメージセンサーとは、人間で言うと網膜の役割を果たす“視覚”に相当するセンサーのこと。分かりやすい例を挙げると、デジタルカメラやスマートフォンのカメラなどのように画像・映像データを取得するものがイメージセンサーに含まれます。

音センサー

スマートフォンやパソコンの音声入力・音声アシストなどでも利用されているのが、マイクロフォンとも呼ばれている音センサーです。

音センサーとは、人間の聴覚に相当するもので、音圧によって生み出される振動をデータとして取得することができます。いわゆるマイク機能を持っており、音の大きさや高さを細かく判別するほか、音声認識技術と組み合わせて声をテキストに変換する際などにも利用されています。

光センサー

光センサーとは、その名の通り光を認識するセンサーのこと。例えば紫外線や可視光、赤外線など、反射や透過、それぞれの光が持つ性質などを利用し、物体の有無や状態を判別することが可能です。

簡単なものだと、光を遮断したかどうかで反応する自動ドアの人感センサーや改札機、他にもテレビのリモコンなどにも利用されています。

温度センサー

IoTデバイスのセンサーとして、エアコンや暖房器具、冷蔵庫などの家電の温度を適切に保つ際などの身の回りだけでなく、工場の機器・設備が高温になりすぎていないかを判別する際などにも使用されているのが、温度センサーと呼ばれるセンサーです。

温度センサーとは、空間や物体の温度を計測するセンサーのこと。この温度センサーは大きく2つに分類されており、用途によって、対象物に接触して温度を測定する「接触型」と対象物に接触せずに温度を測定する「非接触型」で使い分けられています。

圧力センサー

圧力センサーとは、物体だけでなく気体や液体などの圧力を計測するセンサーのことを指します。この圧力センサーは、人間の「触覚」に相当し、圧力によって変形した歪み・たわみなどを検知して計測するのが特徴です。

活用方法としては、体重計や血圧計のほか、車のブレーキや油圧シリンダーの故障の検知などが挙げられます。

加速度センサー

加速度センサーとは、重力を測定するセンサーのことを指します。傾き・衝撃・振動などを検出することで、物体にかかる速度変化を計測することができます。

主な活用方法としては、自動車のエアバッグやカーナビ、スマートフォンやデジタルカメラの制御などがあります。

ジャイロ(角速度)センサー

ジャイロセンサーとは、角速度を測定するセンサーのこと。ある物体の角度が時間あたりでどれだけ変化しているのか、つまり物体が回転している速度を測定することが可能です。

物の動きを検知するセンサーには、前述の「加速度センサー」がありますが、これは直線的な動きを計測するもので、モノが回転する動きについては検知することができませんが、ジャイロセンサーであれば“コリオリ力(慣性力)”を用いて測定することができます。

このジャイロセンサーは、カメラに搭載されている手ぶれ補正のほかに、カーナビで車がどの方向に曲がったかを判別する際などに利用されています。

地磁気センサー

地磁気センサーとは、名前の通り、地球の磁力を検出するセンサーで、「電子コンパス」と呼ばれることもあります。

この地磁気センサーは磁場の大きさや変化量、方位を調べる際に活用されており、主な用途としてはカーナビやスマートフォンのマップ機能が挙げられます。

関連記事:「IoT端末ってそもそも何?その役割やセンサーの種類・活用例とは

IoTデバイスが活用されている分野とは

製造・物流・小売業など、さまざまな産業・分野での活用が始まっているIoTデバイス。
では、具体的にどのようなシーンでIoTデバイスが活用されているのでしょうか?ここからは、いくつか代表的なIoTデバイスの活用例についてご紹介します。

セキュリティ分野の活用例:監視カメラ

施設や街中などでもよく見かける監視カメラもIoTデバイスの活用例の一つです。

人やモノの有無や動きを検知・判別することができるため、不審者・不審物などの異常があれば担当者に通知を送ることも可能。また、遠隔からでもリアルタイムで操作・管理できるという特徴を利用して、人がアクセスしにくい場所や危険な場所にカメラを設置しておくことで設備機器の劣化状態や故障などを把握し、重大な事故を防ぐこともできます。

自動車分野の活用例:ドライブレコーダー

IoTデバイスは自動車分野においてもさまざまな用途で活用されています。

例えば、事故の記録やあおり運転の抑止力として活躍しているドライブレコーダー。このドライブレコーダーは、運転中の映像や音声などを自動的に記録するほか、バスやトラックなどの運送業においてはドライバーの居眠り運転や速度超過をリアルタイムで検出して管理者に通知を送るなど、交通事故を事前に防止する目的でも活用されています。

マーケティング分野の活用例:デジタルサイネージ

駅や商業施設などに設置されているデジタルサイネージもIoTデバイスの活用例の一つとなります。

デジタルサイネージとは、案内図や店舗の情報などをディスプレイに表示させる電子看板のこと。ネットワークに接続されているため、最新のイベント・セール情報を配信することができるほか、商業施設では店舗の待ち時間や混雑状況をリアルタイムで知ることも可能です。

また、AIカメラなどと連携することで、デジタルサイネージが設置された場所を通過した人数を計測したり、視聴している人の年齢や性別などをデータ化したりすることもできるため、それを基に広告配信を最適化することができるなど、マーケティング分野においてもIoTデバイスの一つとして多様な活躍を見せています。

今後も発展が期待されるIoTデバイス

製造業や小売業など、既にさまざまな産業で活躍を見せているIoTデバイス。

このIoTデバイスの特徴を上手く活用することができれば、ビジネス面においても従来の方法では難しかった課題の解決策が見つかったり、新しい事業やサービスのアイデアを発見したりすることができるかもしれません。

今後も、技術の発展に伴ってIoTの仕組みは益々普及していくと思われます。ですので、もし自社の業務にIoTの仕組みが活用できないかと悩まれている場合は、ぜひ一度、IoTの専門家に相談してみてはいかがでしょうか?

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